日本文化の粋・茶道を、体験
上智大学内にあるCIEE(国際教育交換協議会)の、コーディネイトによる、アメリカの学生の茶道体験は、昨年に次いで第2弾です。18人の体験希望者を2度にわけて入室していただきました。静かな席でお茶を体験していただきたかったからです。
雨模様の中、露地草履に履き替えつくばいを使う所作も全員が体験。床は、良寛筆「水」の拓本、菓子は三原堂「雨上がり」と、梅雨の季節に合わせた席の設えにしました。
薄茶のみの体験でしたが、抹茶とほかのお茶の違い、茶碗や棗など道具のあれこれ、茶道と禅など、様々な質問にこたえながら道具を見ていただくうち、それぞれのグループとも2時間近くが過ぎてしまいました。
体験前にCIEEの渡邊さんが、一通りのレクチャーをしてくださったため、みなさんとても熱心にお茶を楽しんでいらっしゃいました。質問も、茶道の本質に迫るものが多く、亭主の不十分な説明を的確にわかりやすく通訳していただき、とても充実した席になりました。お茶の席は「一期一会」。亭主と客の双方によってはじめて「一座建立」が成り立つということを痛感しました。